【レビュー・感想 前編】DIR EN GREY新作 『The Insulated World』本作に対するメンバーの想い


スポンサーリンク
力-->

f:id:incentive-to-innovation:20180929230937j:plain

画像出典元

http://direngrey.co.jp/discography/

 

みなさまこんばんは\\\\٩( 'ω' )و ////

 

ついてにDIR EN GREYのNEWアルバムThe Insulated Worldが発売されました!

アルバム毎に大きな変化を見せるDIR EN GREYは本作でどのような変貌を遂げたのか。

アルバムを聴けばそれは各々が感じる事だと思いますが、まずはメンバーがどのような思いで本作を築き上げたのかを知るために、MASSIVE音楽と人増刊PHYGIGSを参考に自分の意見を取り入れながらまとめておりますので、良ければ読んでいってください!もっと詳しく知りたい方は上記雑誌を購入する事をお勧めします!

 

 

と、その前にこれまでのアルバムの変遷をこちらにまとめておりますので、本ブログを読む前にお目を通して頂くとより一層今作の位置付けが分かりやすくなると思います。

incentive-to-innovation.hatenablog.com

 

 

 

京さんにとってのThe Insulated World

f:id:incentive-to-innovation:20180929232715j:plain

画像出典元

http://direngrey.co.jp/bio/bio-band/kyo/

 

驚く事に本作は京さんにとって「受けないアルバム」であり、これまでのアルバムの中でも端っこにあるものだそうです。

 

前作ARCHEはUROBPROSやDUM SPIRO SPERO のように緻密に音を継ぎ足し完成された作品とは異なり、その逆、つまりは作り込まれた楽曲から核となる音を抽出する形で作成されました。そして曲の多くが非常に聴きやすいミディアムテンポであるのが特徴的です。

 

そんな前作を踏まえて、今作The Insulated Worldはどのような作品へと進化するのかはファンの間でも意見が別れた事だと思いますが、歌モノが多くなるというファンの予想を京さんは裏切りたかったようです。そしてアルバム作成時にはARCHEのようなミディアムテンポの曲は減らす方向で考えていたようです。

 

また、これまでの歌詩は楽曲を聴く中で自分の中から生み出されたイメージや言葉をそのまま表現するというものが多かったのですが、本作ではより強く、感情や言葉を作品に強く反映させたようです。

というのも、前作まではアルバムの楽曲毎に生み出された歌詩やイメージがかぶらないように調整し、アルバムとしてのバランスや世界観を綺麗に作り上げていたそうですが、本作ではそういった事をしなかった。

つまりは京さんの内面から生み出されたものがアルバムとしての世界観やバランスを計算せずにそのまま表現されているということとなっています。

 

そんな京さんという一人の人間が幾つもの経験を重ね自らの中で作り上げられた世界は、外の世界が混じり合う事はない。どちらが正しい世界なのかはわからない。故に本作The Insulated World〈隔離された世界〉はそんな京さんの内面、世界観がより一層反映されたアルバムとなっているのかもしれません。

そういった意味を込めて京さんは今作を受けないアルバム、端っこにあるものと言っているのかもしれません(違うかもしれませんが(*´-`))。

 

The Insulated Worldは1曲目で「軽蔑と始まり」という絶望スタートで始まる作品ですが、最後には「Ranunculus」で希望を歌うという京さんにしては珍しくドラマのある構成となっています。その理由としてはARCHE制作、mode of〇〇ツアーを経験した後、京さん自身が次に何があるのかという新しい扉を開いた時に、漆黒の世界となっていた。しかしその先に微かな光が見えたという体験からこの構成を希望したそうです。

 

誰しもが隔離された世界という自身しかいない世界におり、京さんは自分を見るファンですら、京さんの世界を理解する事ができる人は1000人いて2人ほどしかおらず、それが当然であると考えているようです。

ただ、そうだとしてもファンはそれぞれの世界の中で画面越しにでも京さんの世界を感じ何かを感じ取っている。それだけは間違いない事だと思います。

 

incentive-to-innovation.hatenablog.com

 

薫さんにとってのThe Insulated World 

f:id:incentive-to-innovation:20180929233214j:plain

画像出典元

http://direngrey.co.jp/bio/bio-band/kaoru/

 

過去作品をテーマとするツアーの合間を縫ってのアルバム作成は、過去を遡りながら次の作品像を見つけるというものでもあり、薫さんは非常に苦労されたようです。アルバム像は見えないが、求めているアルバム像とは違う曲を作っているのはわかるため、なかなか形にできなかったようですね。

前作ARCHEでは自身に対して素直に作った曲が多かったようで、作品全体としてはまったりとしたメロディアスな曲が多くなったとのこと。そこから本作に向けての明確なビジョンはなかったようですが、ARCHEの流れを汲んで同じようなアルバムを作成するのは避けたかったようです。この辺は京さんと少し似ていますね。

また、「DIR EN GREYっぽい曲を作っていけば良いバンド」と認識されるのは嫌であったようで、10thアルバムである今作ですらも、これまでにないアルバムを作ろうとしていたようです。これはある意味DIR EN GREYが作らなければならないものという固定観念からの離脱でもあります。

 

そこで本作において薫さんは、自分の良いと感じる方向に向かわない、向かいすぎない、一曲ごとに独立しているのではなく、アルバムで一曲になるように楽曲作成に当たったそうです。DIRっぽさを出さないために敢えて自分の感覚を用いないというのでしょうか、こういうミュージシャンは初めての気がします。

そして、そのような感覚で生み出した楽曲達は本人にっても正解なのかわからないのだそうです。

ただ、完成したアルバムを俯瞰した時、曲の表情や長いキャリアを投影した作品として出来上がったとも薫さんは言っています。今後はライブでどのような手応えを感じることができるのか、本人も楽しみにされてるのではないかと思います。

 

ギターの技術的な面では、必殺のリフよりは古臭くも変わったものを取り入れるなどしていたようです。90年代の音を今の薫さんというフィルターを通して奏でた時に面白いものが生まれるという発想があったようです。

 

 

 

DieさんにとってのThe Insulated World 

f:id:incentive-to-innovation:20180929233358j:plain

画像出典元

http://direngrey.co.jp/bio/bio-band/die/

 

ツアーの合間を縫ったアルバム作成であったことから時間もなく、Dieさんも本作を作るに当たっては全体像が見えないまま手探りで制作を続けたそうです。 

 

ただ、ARCHEの時に行ったDIRの核をより鮮明に浮き上がらせるために行った抽出作業のように、よりシンプルに楽曲を創り上げるという事にこだわられたようです。シンプルと言っても、ARCHEと同様の手法で創り上げることはせずに、かつARCHEとは違ったシンプルさで本作が出来ていると言っています。

 

具体的には極力弾かないこと、自分の発想としてはアレンジや音の追加があっても敢えてリフを活かすために何もしないとの事です。

そしてリフなどは楽曲を活かす事を念頭に、Dieさん自身の20年のキャリアの重みが自然と表現されるようなものにしたみたいです。長い間世界で戦っているギタリストDieさんが弾く音、それはどんなものでも間違いなくDieさんしか生み出せないものであり、Dieさん自身が何も意識せずとも自然と表現される音として本作に組み込まれています。

 

DIeさんはDIRが次のステップに躍進するためには一人一人がパンチ力を持つとともに、5人の音がパチンと出せる必要があると考えています。

昔KOENと共演した際、彼らはシンプルな構成の中にも自分たちの音を持っており、どのような環境で演奏をしても自分たちの実力を発揮していたようで、DIR EN GREYもそのような境地に行き着こうとしているのかもしれません。

 

 

ToshiyaさんにとってのThe Insulated World 

f:id:incentive-to-innovation:20180929233549j:plain

画像出典元

http://direngrey.co.jp/bio/bio-band/toshiya/

 

作成段階での本作の全体像は不明のようでしたが、キーワードとしてメタルではない、オルタナティブな雰囲気、シンプルでソリッドなどがあったそうです。

 

その意見を反映させながら、前作ARCHEがメロディアスなものであるならば、同じシンプルでも今作は突き刺さるような攻撃的なものを持ち合わせるようにしたそうです。その結果としてできた作品をToshiyaさんはコンパクトでどこか捻くれている強いものが詰まってたと言っています。それでいて、どこか懐かしい雰囲気を漂わせていると。

 

本作作成時には他のメンバーと同様に、ここは捻ったほうがいいんじゃないか?執着地点をどうするか?といったことに頭を悩ませたそうです。そして、これまでの楽曲を追求する姿勢にプラスαで、本作では行き切る事を重要視されたようです。行き切るとは、生まれた曲を新鮮なまま手入れをせずアルバムとして完成させるという意味でこのブログでは使っています。

 

また、本作においてToshiyaさんは二人のメインコンポーザーがいる中で隙間を突くような存在でありたいと言っています。

 

それはある意味、二人の作る曲がアルバムの中でどのような立ち位置にあるのかをしっかりと俯瞰出来ているから可能な事であり、楽曲毎の特色を自分の中で落とし込んでいるからできる事でしょう。

 

活かすべきは個人ではなくバンドであり、バンドに必要なものを提供する、そしてバンド内で変化していく自身の楽曲すらすら楽しんでいるようでした。

 

ただ個人的にはソロプロジェクトのToshiyaさんを見てみたいという気もします。

 

 

incentive-to-innovation.hatenablog.com

ShinyaさんにとってのThe Insulated World 

f:id:incentive-to-innovation:20180929233845j:plain

画像出典元

http://direngrey.co.jp/bio/bio-band/shinya/

 

アルバム作成当初、Shinyaさんはミディアムテンポの曲をたくさん作って来たようです。

Shinyaさんが好きな感じの曲を原曲として持って来たわけですが、本作ではRanunculusがあるため、ミディアムテンポの曲は不要とのメンバーの声もあり、結果Shinyaさん原曲の曲はアルバムには含まれていません。

 

もともとテンポの速い曲は作曲が苦手との事で、無理して楽曲を作る事にこだわるよりは、メンバーの作って来た曲に対しドラムアプローチで要求に応える事を意識されたようです。

そしてやはり、シンプルなフレーズを生み出す事に時間を書けられたようで、凝縮感があり無駄のないシンプルさを追求した結果、アルバム全体として最も凝縮されたアルバムになったと語っています。

 

incentive-to-innovation.hatenablog.com

 

 

 最後に

日々進化を続けるDIR EN GREYが作りあげた本作品では、より一層ライブにおいてメンバー個人の能力が活かされるような作りになっているように感じられます。

そしてメンバー個人としてしは、

 

京さんは自身にかけていたリミッターをこれまで以上に解除した。

薫さんはDIR EN GREYらしさという壁を壊して新境地への道を指し示した。

Dieさんはシンプルなフレーズに自身を反映させ、5人の更なる調和が次のステップに進む事と考え本作に挑んだ。

Toshiyaさんは全体を俯瞰しながらDIRに必要なものを提供する事に尽くした。

Shinyaさんは薫さん同様にシンプルの中にも凝縮されたものを構築した。

 

という印象を受けました。

 

もちろん雑誌を読んで感じることも人それぞれだとは思いますが、読み手や聞き手に様々な感想をもたらすのもDIRの持つ魅力の1つだと思っております。

 

次回は楽曲毎の感想を書いていこうと思います!

 

それではまた!

 

www.karasu100.com

 

 

www.karasu100.com