マッキンゼー流 問題解決の基本的な思考法とビジネス会話の基本要素

 

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1. 世界最強のコンサルティングファームの礎を作る「新人研修プログラム」

マッキンゼーの平均在籍年数はわずか3~5年と言われています。

それでも彼らはその僅な期間にコンサルティングとしての実績を残し、卒業(退社)後は起業、または様々な事業会社で経営やマネジメントに携わっています。

 

マッキンゼーの卒業生が僅な期間の内に様々な分野で活躍できている秘密の1つが、マッキンゼーが独自に築き上げた「新人研修プログラム」にあります。

 

この研修では様々な課題に取り組みながら、自分で答えを見つけるスキルを体得する事ができるため、マッキンゼーの卒業生は卒業後も世界のどこへ行っても通用する仕事力を身に付けていると、多くの卒業生が言っています。

 

この「新人研修プログラム」の経験を元に作成された、問題解決のための基本的な思考法が下記書籍でまとめられています。

マッキンゼー流 入社1年目問題解決の教科書

マッキンゼー流 入社1年目問題解決の教科書

 

本記事ではこちらの書籍を参考に、特に問題解決のための基本的な思考法に焦点を当てつつ、ビジネス会話で必要な要素や問題解決に用いるフレームワークの紹介をします。

 

2. 「情報」に対する思考法

問題解決の紹介に入る前に、マッキンゼーにおける情報の意味をご紹介いたします。

 

例えば、「商品Aが売れてない」という事実があるとした場合、マッキンゼー流ではその要因、そしてそれに対してどの様なアクション(解決策)を取るかを考えるまでが「情報」と言われています。

 

マッキンゼーでは仕事の状況を報告する度に上司から、So What?(だから何)、Why So (それは何故)という質問をされます。

事実に対して自分なりに要因と解決策を見つける事を常に意識させられています。

問題解決の思考法の鍛錬にもなりますので、日頃から情報にはその要因とどのようなアクションをとるべきか考えるようにしましょう。

 

3. マッキンゼーにとっての「問題」の考え方

次にマッキンゼーにとっての「問題」とは何なのかをご紹介します。

 

問題解決とは、すでに表面化している問題を解決することではなく、「本当はどうあればその問題は起きないのか?」という問題の本質を特定し解決することです。つまり、真の問題を明らかにし、打ち手を明確に実行する事を指します。

 

真の問題を解決しない事にはいくつもの問題が現れ、それを逐一対応しても本当の問題解決には繋がりにくいのです。

ではどうすれば真の問題を見つけ出し、問題解決へ導けるのか、その思考法を紹介します。

 

4. 問題解決の基本的な思考法

4.1  問題解決の基本プロセスの全体像

まずはじめに問題解決の基本プロセス全体像は下記の様になります。

(1)問題設定と解となる領域を決める
(2)課題を整理し、構造化する
(3)情報収集を行う
(4)仮説を立てる
(5)仮説を検証する
(6)解決策を考える
(7)解決策を実行する 

 本記事では各プロセス毎に何をするかは記載しませんが、この一連の流れをイメージできるようにしてください。

 

4.2 問題を見つけるための思考法〜問題の構造を把握し、分解する〜

問題を見つけるに当たってまずは、目の前で起こっていることから、問題定義を行い、その問題がどんな要因で繋がっているのか、問題の構造を見える化します。

 

問題の構造を見える化するにはロジックツリーという思考ツールが効果的です。

ロジックツリーで問題を分解する際には下記の点に気をつけてください。

⑴モレなくダブりなく分解する。

⑵事実を基本に構成する事。

⑶重要度の低いことは深く掘り下げない。

 

こうして、問題を構造化し、それぞれの要因の大元、繋がりから真の問題を定義していきます。

 

4.3  イシューの仮説を立てるための思考法

問題の構造化の次に、何が最も重要な課題(イシュー)なのかを仮説を立てます。

 

重要な課題を出発点とし、そこから導かれる要素について、ロジックツリーを組み立て仮説を構造化していきます。

 

4.4 解決策を導き出すための思考法

イシューを分解・検証した後、解決策となる打ち手を考察・実行するときは基本となる思考法がります。

それは、「空・雨・傘」という思考であり、空は「現状」、雨がその現状が「何を意味する」のか、傘がその意味合いから「何をするのか」を指します。

 

5. 問題解決の際に大事な4つのコツ

上記した問題解決プロセスを実行するにあって、以下4つの事を意識しておくとなお良いです。

⑴今の状況や制約条件に縛られすぎず、あるべき姿という高い視点からの発想が必要

⑵ロジカルシンキング(論理的思考)を常に意識しモレやダブりを減らす。

⑶So What , Why So を繰り返しイシューや解決策を洗練する。

⑷真の問題解決を行うためには、誰に、何を、どの様にしてもらうのかを考える。

 

 

6. 自分の意見を伝える技術

問題解決のプロセスを一通り学んだら、次はその過程や結果を相手に伝える必要があります。

本書ではその辺りも上手くまとめていますので、簡単にご紹介します。

6.1  ビジネス会話の構成要素

ビジネス会話では次の4つの要素を満たす必要があります。

⑴なんの話なのか(テーマ・論点)

⑵何を言いたいのか(結論・趣旨)

⑶そう言える理由は何か(根拠)

⑷何をしなければなら二のか(行動)

 

この基本要素が抜け落ちていると、伝わらない、誤解を招くなどの問題が生じるため、常に意識しておく必要があります。

6.2 ビジネス会話に説得力を持たせるための注意点

上記した4つの要素はあくまで基本であり、そこからさらに内容に説得力を増すためには、

⑴論理にモレがないか

⑵論理が深掘りされているか

⑶論理に筋が通っているか

 

が重要となってきます。

6.3 ビジネス会話をする時にしてはいけないこと

⑴倫理に反する論理的思考をしてはいけない

⑵NGワード使用(私的には~、嫌です、わかってます、じゃあお聞きしますが、大丈夫です)

 

 

7. フレームワークの紹介

フレームワークを使う事によって、手ぶらの思考では思いつかなかった洞察を探り当てたり、問題解決の道のりが早くなるといったメリットがあります。

また、思考の失敗予防にも繋がるため、覚えていると役に立つフレームワークを本書では紹介しています。

 

なおフレームワークについてはこちらのサイトが分かりやすいのでご参照ください。

career-theory.net

 

7.1【ビジネスシステム】 事業で必要な要素を機能別に分けて、流れにまとめる

ビジネスシステムでは、人、物、情報、お金、技術、製品などのインプットを行って、アウトプットととして形になるまでの流れをステップで刻み、実際に行う行動を分析して、改善・組み換え、再設計などを検討します。

 

7.2【3C 】自分の戦略に客観性を持たせるための基本ツール

通常の3Cは、顧客、競合、自社の3つの要素で構成されており、自社がどのような経営環境に置かれているか、現状を分析する事で、経営課題の発見や戦略の発案などに活用するフレームワークとなっています。

 

7.3【7S 】組織を変えたい時に役立つツール

組織を構成している要素を戦略、組織構造、社内のシステム、組織文化、組織に備わる強み、人材、共通の価値観に分けて分析し、相互に補完関係にある要素をともに改善することを考えます。

 

7.4【ポジションのマトリックス】 物事を実行するときの優先順位を明らかにする

今請け負っている業務内容の優先順位を明らかにする際に使えるフレームワークです。