【マッキンゼー流】 入社1年目のロジカルシンキングの教科書 よりレビュー・感想


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1.本書の目的

本書の目的は、本書を読んだ人が、「クリティカルに考え(深い洞察による自分の考えを持ち)、ロジカルに展開する(分かりやすく伝える)論理的思考を身につけ、自分のクリエイティブな直感や発想を生かせる人になってくれる事となっています。

また、論理思考は、自分の意見をわかりやすく相手に伝える事にもつながるため、コミュニケーションが上手くいき、いい人間関係を作る事に役立ちます

 

 

マッキンゼー流 入社1年目ロジカルシンキングの教科書

マッキンゼー流 入社1年目ロジカルシンキングの教科書

 

 

2. 論理的思考の基本

かのスティーブ・ジョブスのクリエイティブな仕事の原点は「ひらめき」や「直感」という非論理的なものであり、それだけ「ひらめき」や「直感」はビジネスにおいて大切なものとなっています。

 

ただし、「ひらめき」や「直感」をそのままストレートに表現するのではなく、ちょっとだけ深く探って見るのが「論理思考」の基本です。ストレートに表現しても相手には理解されない事もありますし、中身が薄い可能性もあるからです。

 

では本書が伝える「論理思考」を行う上での思想作業はどういう手順で行うのかですが、次のステップを踏む事で誰にでもできる様になります。

 

Step 1 【前提ルール】前提を自分でちゃんと確認する(それは本当)

Step 2 【調査観察】深く根拠を調べて伝える(~だからそうだよ)

Step 3 【結論行動】自分だけの深い意見を持つ(それ、いいね)

 

この3ステップが論理思考のエンジンであり、生まれ持っての才能とは違い、後付けで身につけられるものとなっています。

 

3. クリティカル(深い洞察)に考えるために

 

1)「相関関係」と「因果関係」を一緒にしない

相関関係とは、結果的には関係があるものの、直接的な原因と結果としての関係はないものを指しています。因果関係とは、結果的に関係性があり、合理的かつ直接的に原因と結果の関係となるものを指します。

注意すべきは、相関関係と因果関係を取り違えて、ズレた結論を出さない様にする事です。

 

2) 当たり前のことを言わない

例えば、上司に提出した書類に不備があった場合、上司からは「確認を徹底しろ」と言われるはずです。これは当たり前の反応ですが、表面的な論理で終わってしまいます。しかし、そこで一歩踏み込んで考えた時「そもそもミスが発生しない様な仕組み、環境を作る」ということが本質的に大切であることが見えてきます。

 

クリティカルに考えるというのは、当たり前の様に出てくる答えや当たり前の様に考えてしまうことを「一歩踏み込んで掘り下げること」です。それは、何事も当たり前のことを言わないと言い換えられます。

 

3)クリティカルな思考の3つの基本姿勢

当たり前の様に出てくる答えや、当たり前の様に考えてしまうことを「それは本当?」と一歩踏み込んで掘り下げるために、日頃から身につけておきたいのが「クリティカルな思考の」3つの基本姿勢です。

 

(1) 目的は何かを常に意識する

(2) 思考パターンの枠を意識する

(3) 問い続ける(So What? Why So?)

 

(3)はマッキンゼー関係の本を読むと必ずと言っていいほど出てくる、パターンです。事実を問い続けることで、構造的な問題として見える様にすることで、真の問題がつかめるようになります。

 

4) クリティカルな思考を鍛える7つの習慣

クリティカルな思考は具体的な問題やテーマと向き合っているときだけでなく、次の様に日常生活のあらゆる場面で習慣づけることができます

 

(1) みじかな人に具体的に話す

(2) 他人の意見に乗っかるのをやめる

(3) ニュースの見出しから別のことを考える

(4) 衝動買いの前に考える

(5) 事実と意見を区別する

(6) ソクラテスになってみる

(7) 言葉の曖昧さに甘えず明確にする。

 

4. 論理的思考の伝え方

ここまでは、論理思考の考え方や方法ですが、ここでは論理思考を使いながら相手にわかりやすく身につける方法を記載します。

 

1) ビジネス会話の基本

まず、基本ですが、ビジネス会話においては以下の4つの要素を満たすことが重要です。

(1) なんの話なのか(テーマ・論点)

(2) 何を言いたいのか(結論・趣旨)

(3) そう言えるのは何故か(根拠)

(4) 何をしなければならないのか(行動)

 

これらの要素が全て明確に伝わる様に話を組み立てるの大前提となっています。

 

2)ロジカルにわかりやすく展開するときの3つのポイント

ビジネス会話における基本を踏まえた上で、会話を説得力のあるものにするため、以下の3つのポイントが重要になります。

 

(1) 論理に漏れがないか(広がり)

(2) 論理が深掘りされているか(深み)

(3) 論理に筋が通っているのか(飛躍)

 

3) ピラミッドテクスチャー

ロジカルに展開する際に使えるツールとしてピラミッドテクスチャーがあります。

ピラミッドテクスチャーを用いることで、どんな事実や情報を積み上げて、どの様に伝えたいメッセージを出したのかという論理構造が見える化されます。

 

ピラミッドテクスチャーを展開する方法としては、課題テーマを決め、キーメッセージを設定し、それに対して、結論、その理由、その根拠となる事実をまとめていく方法があります。

 

最後に

本書の論理思考とは複雑なフレームワークを用いて物事を考えるといったものではなく、どの様な場面、状況でも使える考えた方の基本となるものが書かれたものとなっています。

物事を考えるときは、一度この本に書かれていることに基づき、一旦間をおいて考えることを実践すると良いかもしれません。