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もしも仕事のノウハウをネットで公開したらどうなるのだろう

「夕映えの影」の写真

1. すべての仕事は誰かの攻略本

すべての仕事は、テレビゲームでいうところの「攻略本」だと思います。

攻略本の役割は大きく三つあり、レベル上げやアイテム入手方などの【①作業の効率化】、考えに生き詰まった時の【②問題解決へのアドバイス】、ゲームの設定や背景を深堀する【③付加価値の向上】があります。

 

 

攻略本の役割を仕事に当てはめると、

 

例1)経営コンサルタントであれば、

【①作業の効率化】=「会社全体の生産性を高めたい」という要望に対して顧客会社の経営構造等を把握し、効率化へのアドバイスを行う。

【②問題解決へのアドバイス】=お客さんが入らないラーメン屋さんに、お客さんの入店数を増やすアドバイスを行う。

【③付加価値の向上】=顧客会社の資源を洗い直し、あらたな強みを見つけ会社や業務価値を高めるアドバイスを行う。

 

といった感じです。

 

例2)美容師さんなら、

【①作業の効率化】=髪を切りたいお客さんへ、短期間で精度の高いヘアスタイルを提供する。

【②問題解決へのアドバイス】=くせ毛に悩むお客さんへ、くせを生かしたスタイリングや、縮毛を行いその後のヘアケア等のアドバイスを行う。

【③付加価値の向上】=髪を切っているときに、しっかり会話を行い、いい時間を作る

 

といった感じです。

 

多くの仕事はお客さんの問題を解決することから始まるので、お仕事をしている人は皆、誰かの攻略本になります。

 

2. 実際のゲーム攻略本はネットの台頭で発行部数を落としている

 

さて、実際のゲーム攻略本は売れ行きがよろしくないようです。

 

その理由はシンプルで、ネットで調べれば攻略本を使わずとも解決策がわかるようになったからです。

ネットの攻略情報は攻略者がその都度更新していきますので、掲載が早く、かつ精度が高いです。

加えて、多くのプレイヤーが掲示板を通して細かい課題を取り上げ、それを皆で解決していくこともあるため、痒い所に手が届く利便性があります。

 

ゲーマーの悩みに対して「情報」を売っていたゲーム攻略本は、無償で高品質の情報を扱うインターネットにその市場を脅かされてしまったのです。

 

3. ゲーム攻略本のように仕事のノウハウをネットで公開したらどうなるのか?(美容師さんの場合)

 

ゲーム攻略本は、ネット攻略サイトにその市場を奪われました。

それでは、仕事のノウハウをネット上に公開したらどのような反応になるのでしょうか?

 

 

ノウハウの幹となる部分をたくさん公開し、細部の問題については掲示板のようなモノを設け、すでに問題が解決した人からアドバイスをもらうといったサイトを作ったらどうでしょう。

 

 

おそらく、例2)のような美容師さんは大した影響は出ないと思います。

なぜなら美容師さんは時間をかけ経験を積んだ技術を持っているからです。

 

例え髪の切り方を詳しくネットで公開しても、一般の人は技術を学ぶのに時間がかかり、失敗する可能性も高いため、信頼できる技術を持った美容師さんに任せたいと思うはずです。(=ネットで髪切りのノウハウを公開しても市場自体は大きく変わらない)

 

ただ、ネットで髪の切り方が公開された場合、それを見て勉強する美容師さんが増えるかもしれません。そうなると、意欲のある美容師さんはどんどん実力を身に着けることとなり、結果としてたくさんの顧客を持つことにつながるかもしれません。(=ネットで髪切りのノウハウを公開することで、美容師さん間の実力差が生まれるかもしれない)

 

また、もしかしたら、髪について知識を持つ人が増え、美容師さんへ切り方などのオーダーをする人が増えるかもしれません。(=お客さんの求める品質の水準が高くなる)

 

 

髪の切り方をネットで公開した場合の結論としては、業界全体規模は縮小しないけども、美容師さん間で実力差が広がり、高品質なものを求めるお客のニーズが増えるといった感じでしょうか?

ある意味、実力主義の世界に拍車がかかる状態になるのかもしれません。

その状況下で頑張りたいという方は、ネットで髪切りの情報を上げるのもありかもしれません。

 

4. ゲーム攻略本のように仕事のノウハウをネットで公開したらどうなるのか?(コンサルの場合)

 

コンサルは持ち前の情報が大きな武器となります。要は、お客の知りたい情報や解決案を持っている人が信頼され、そうでない場合は別のコンサル会社に乗り換えられてしますのです。

 

そんな大切な情報をもしネットで公開した場合はどうなるのでしょう。

おそらくですが、市場はやや縮み、より高品質な情報を提供する状況になると思います。

 

 

美容師さんの髪を切る技術は、おそらくですがほとんどの頭の人で応用が利くものだと思います。ところがコンサルの場合そうはいきません。 

 

問題の対象やそれを解決するための組織構造、用意すべき実行プランなどは企業によって千差万別です。

たまにいい加減なコンサルが数字だけ入れ替えたような報告書を量産し納品しているケースもありますが、基本的には顧客に合わせたオリジナルの成果品を求められます。

 

ですので、基本的なノウハウをネットで公開しても、お客さんは自社にあった形で応用するのが難しく、ライバル企業も基本的な勉強はできても、お客さんの組織体制にあった提案勉強まではできないのです。

 

とはいえ、、「ラーメン屋さんが売れるための手法」レベルの課題であれば、情報を公開したらそれを参考に独自で成功されるラーメン屋さんが増える可能性は大いにあります。

 

要するに、経営規模の小さい組織の悩みや、課題のレベルが低いものであれば、ネットに公開したノウハウが大きく役立つということです。(※飲食のコンサルでも深いノウハウが必要なケースも多々あります。決して飲食コンサルが簡単というわけではありません)

 

結果として、業務レベルの簡単なコンサルの仕事は減ることになると思います。

 

また、ネットでお客さんが知識をつけると、お客さんの要望も高くなりますので、高品質の成果物が求められるようになります。これは美容師さんと同じです。

 

仕事のノウハウをネットに乗せることは、人々の小さな問題を解決することになり、代わりに高品質の成果物を求められるため、複雑多様化した案件が増えることになると思います。

 

5. 動画でノウハウを公開したら意外といいのか?

 

ここまでの文章はネット上で図や文章でノウハウを公開すると想定して書いていました。

 

では、youtuberがやっているように、動画で仕事のノウハウを伝えるとどうなるのでしょうか?

市場が縮み、高品質なものを求められることに変わりはないかもしれませんが、プレゼン者に対しての評価が上がり、この人に仕事をお願いしたい、なんてケースが出てくるかもしれません。

 

動画の世界はまだまだ可能性がありそうです。